4/19 布団干しなど小屋開け準備で大忙しの蓼科山荘。陽気な天気の中で汗かく百名山【蓼科山】
この日は遅めのスタート。
登山口に着いたのは11時前。すでに多くの登山者が下山し始めており、登り始める私たちは、どうやらこの日の“最終登山者”となったようだった。
前日のYAMAPをチェックすると、蓼科山は暴風雪に見舞われていたようで、「えびのしっぽ」ができるほどだったとの記録。
雪装備は万全に、チェンスパを持参して登ることに。
登り始めてすぐに、雪が現れる。
やがて6合目を過ぎると、地面が見える場所はほとんどなくなり、一面の雪に覆われていく。
8合目からは本格的な登り。前方には、登山道が果てしなく見えている。
登っても登っても先がある、そんな急登。
すれ違う下山者のひとりが笑いながら言う。
「あと一息…とは言えないな。二息くらいかな?」
その言葉に苦笑しつつ、黙々と足を進めた。
茅野市の気温は22度。4月とは思えない陽気の中でかいた汗が、頂上に着く頃には吹く風で冷え、体温を奪っていく。
最後の岩場を超えると、ぱっと景色が開ける。振り返れば八ヶ岳連峰。去年の夏に過ごした思い出がよみがえる。
山頂には、静かに鎮座する蓼科神社奥宮。
そして目の前にはまだ開かれていない蓼科山荘。小屋ではスタッフの方々が小屋開けの準備中。
布団を干したり、荷物を運んだり、今年もたくさんの思い出がここで創られるのかと思った。
下山時にはチェンスパを装着。
「こういう腐った雪を歩くときはアイゼンのほうがよかったかな?」そんなことを考えながら、無事に登山口まで戻った。
またひとつ、思い出が増え、さらには晴れ女更新をした山旅だった。 (コメント:cyan iri)