2021年 1月1日 北岳 山頂
仙丈ケ岳~北岳 2020,12,27~2021,01,02
数年前の夏に友人と登った丹渓新道からの仙丈ケ岳。バス停からさほど急でなく、細い樹林の登りを静かに抜けて稜線へ。緩やかに尾根を進むと周囲がダケカンバに代わるころから見え始める仙丈ケ岳。汗をかきながら、冬にも登ってみたいと思った。
(1日目)27日 丹渓登山口まで
・戸台大橋からのショートカットの道。2か所に廃屋。カローラから古い林道を南へトラバース。
(2日目)28日 仙丈小屋まで
・途中で夏道を外れて稜線を進んでみたが、藪漕ぎ。西斜面は崩壊で危険。雪が深くても夏道をすすむしかないか。
(3日目)29日 野呂川乗越まで
・小屋から山頂を見上げ、稜線から三間岩小屋沢を見下ろす。
・夏道が尾根の東側で雪に埋もれているため、稜線上のハイ松やガレに近いところを進む。
・乗越から1時間くらい進むと無風のテント場。
(4日目)30日 今日は沈殿
・沈殿を決めた理由。①視界が少ない。②霙。③風が強い。④稜線歩きが続く。⑤逃げ場がない。⑥ここは無風のテント場。⑦野呂川に降りれば、明日のうちに帰ることもできる。これだけあれば十分だ。
(5日目)31日 北岳山荘まで
・三峰岳への登り、夏道は雪深く、稜線ではハイ松を漕がねばならない。ずっと輪かんで進み、最後だけアイゼンでぬけた。
・直ぐだと思っていた三峰岳からの間ノ岳が遠い。間ノ岳から北岳山荘も遠い。
・北岳山荘。たった一人。寒い。窓際の温度計は、昼間なのにマイナス20度。セメントの床に敷かれたブルーシートが氷のように見える。
(6日目)1月1日 池山尾根を下り広河原まで
・稜線の西側に付けられた夏道を進む。風がまともだ。白い斜面。少しずつ突き出た岩。転んだらあの岩に身を削られながら落ちていくのか。見えないところまで。
・山頂は風が弱い。腹で温めて持っていたのに、カメラは冬眠していた。起こしてもすぐ、目を閉じてしまった。
(7日目)2日 仙流荘まで
・北沢峠までの林道の崩壊が激しい。橋の上には大岩。
・野呂川出合からモナカ雪。輪かんを着ける。北沢峠に11時。踏み跡にも雪が被っていた。
・車に戻り、伊那の町近くでローメンを食べる。マトンが甘い。
数年前に断念した北岳と仙丈岳の部分。稜線は樹林が1/2。ハイ松漕ぎが1/4。風に吹かれた1/4。あまり快適な登山とは言えなかったが、元旦の北岳山頂に立つことができた。